TI千秋の未来永劫適正価格で囲い込み:2006年8月分
TI千秋の未来永劫適正価格で囲い込み 2006年8月のアーカイブ
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制作会社?製作会社?
2006年8月31日
私の会社が何の会社かと聞かれると、『制作会社です』と答えています。
が、さらに、『何の制作会社ですか』と聞かれると、答えに困ってしまいます今回、さらにその上乗せをしたのが、この旭山動物園DVDでした。
ウェブやシステム開発、モバイルサイト、また企業の新規業務開拓のお手伝いなど、様々な業務をこなす会社ですが、共通するのは、『在庫を持たない』ことです。
事業をされている方には、この違いはお分かりいただけると思いますが、あまり実感がわからない方に少し書きますと、この在庫を持たない仕事と、在庫を持つ仕事の間には、とても高い壁があり、大きな違いがあります。コストをかけて売り上げを手にして差額を利益として得る、という点では確かに同じなのですが、決定的に違う点がいくつかあります。
・作った瞬間から劣化が始まり、たとえ新たにコストをかけても新しく生まれ変わらせることはできない
・単価を下げるためには大量に作らなければならず、余剰金が減る上、回収に時間が掛かる
・保管にコストが掛かる。万が一処分しなければならないときは、相当の廃棄費用が掛かる
これがシステムなら、あてが外れて納品できなくなってしまったECのサーバウェアを、必要に合わせて機能追加やカスタマイズをして次に流用したりできますし、結局使わなかったとしても、プログラムのパーツや経験などが残り、完全に無駄になることもありませんし、それを処分するためにお金がかかることもありません。
しかし、プレスしてしまった6000枚のDVDは、たとえ残ってしまっても、それを消して他の映像を入れることもできませんし、新しい映像を追加して価値を高めることも出来ません。おまけをつける、という小手先のことは出来ても、本質的に劣化することを止めることは出来ないのです。
まして、プレス後に致命的な欠陥でも見つかりでもしたら、廃棄費用をかけた上に、新たにプレスする費用まで必要になります。
投稿者 senshu : 11:40 | コメント (0) | トラックバック
旭山動物園!
2006年8月28日
仕事の話ですが、楽しい話題です。
どんなに楽しいかというと、ペンギンやあざらしが出てきて、ほっきょくぐまのダイブがあったりします。
勘の良い方ならピンときたかもしれません。現在うちの会社が力を入れているのは、北海道にある、旭川市旭山動物園に関係する仕事です。具体的に言うと、映像のDVDです。
われわれのようなIT系の会社が映像というと、インターネットで配信して、どうのこうの、という仕事かと思われがちですが、映像を撮影して、DVDにプレスして、お土産として体裁を整えて、在庫して、卸して、販売する。という、正真正銘の物販です。
ここの大家さんである林さんのメルマガにも取り上げていただきましたが、いま大人気の、旭山動物園のDVDの販売を始めました。
携帯電話サイトからだけでも、極端に言えば放って置いても自動的に毎月収入があるのに、なぜわざわざ在庫のある商売に踏み出したかは、理由があります。
投稿者 senshu : 11:37 | コメント (0) | トラックバック
ひとつのパートナーシップの終焉
2006年8月27日
――してやったり。うなずいた彼の顔がそう見えてしまったのです。本当にそんな顔をしたのか、あるいは自分の中にあった疑心暗鬼の心がそう見させてしまっただけなのか。結局、それでその会社を離れる決意を固めたことは確かです。
結局、そんな押し引きをじりじりと続けることにも嫌気がさし、また、この先彼らを信頼してその会社を続けていく事は出来ないだろうと考え、翌日取締役としての辞意を伝え、会社を離れることを告げたのです。
その後、私は以前に設立したまま放っておいた自分の会社、有限会社タスクインタラクティブをちゃんと稼動させることにし、再独立となり、現在に至っています。いま考えても、『いがみ合う身内よりは仲の良い隣人へ』というあの時の判断は間違っていなかったと思っています。おかげで、現在は社内も社外も、信頼できる方々に囲まれ、躓きながらも順調に仕事をさせてもらっています。
もっと前にさかのぼると、林さんと同じように行政書士として独立した時代があり、いま書いたようにベンチャー企業としてレールに乗り始め、ゆくゆくは上場して億万長者か?とちょっと舞い上がった時期もあり、そして現在、割と腰をすえて自分の会社を徐々に大きくしようという日々を過ごしています。そんな中で得た経験や、考えたこと、解決したこと、しなかったことなど、これを読んでくださる方々にとって、ほんの少しでもお役に立つか、あるいは興味のネタとして楽しんでいただければ幸いです。
次回からはしばらく、現在の動きをお知らせしようと思います。
投稿者 senshu : 11:36 | コメント (0) | トラックバック
かまをかけたわけではないが
2006年8月21日
始めのうちは、お互い助け合い、それぞれの役割を演じながら会社を大きくしてきた、と思っていたのですが、実は大きな意識の違いを内包していたことに、ちゃんと目を向けておらず、会社が大きくなるというときに、埋めがたい溝として表れたのです。
このときの状況を具体的に言うと、私としては、関わり始めは小さかったかも知れないが、その後の貢献や、成長してきた会社で締める役割を考えると、代取が4に対し、自分が3程度の持分を持ちたい、という希望があり、またそれぐらいが正当な割合であろうと思ったのです。ところが、代取にしてみれば私はあくまで外様で、自分に近いほどの地位や持分を持ってほしくは無かったようです。
確か一番最後の話し合いの席だったと思います。私は最後の判断材料にしようとして、ちょっとかまをかけてみました。出資割合の調整について、代取側からの提案に私は承服せず、なかなかうんと言いませんでした。そんな時、ふとこう言ってみたんです。
『わかったよ。君は僕の利益も、自分の利益と同じように考えてくれるね』
最初のずれの拡大
2006年8月19日
だからといって、現実的に何百億円損するからという皮算用で飛び出したのか、というと、そうではありません。それまでなんとなくずっと感じていたもやもや感。それがはっきりと分かったのです。自分にとって、彼や、彼の側の人たちは、信頼し合って夢を追いかけるパートナーではないと。
おそらく、それは彼にとっても同じだったと思います。人によっては、私はとても扱いづらい、手放しで信頼しづらい人間のようですので、彼等もそう感じていたのだと思います。
そんなこともあり、創業→ヒット商品の開発→VCからの出資と、着実に前進していた会社は、創生期のホップ、ステップ、ジャンプ!の部分で分裂し、崩壊したのです。
では、どこにその原因があったのでしょうか。
最初の歪みの原因は、出資の割合にありました。正確に言うと、出資/創業の時の状況と、その後の役割分担の変化に対する考え方の違いや、それぞれの評価の不一致が、相当大きくなっていたのです。
というのも、もともとはその会社は、代取が自分の会社として興すつもりで設立の準備を進めていました。すでに資本金や、側近的人材もなんとなく固まっていたころに、なんだかんだあって私が参加をすることになった、という経緯があったのです。
ここで、最初の意識の違いがありました。私としては、参加する以上は、ある程度主体的に関わりたいと思っていました。しかし、代取にしてみれば、あくまで自分の会社、という意識があり、これは分裂のタイミングまで一切変化することはありませんでした。
投稿者 senshu : 18:18 | コメント (0) | トラックバック
将来像の開き
2006年8月11日
言ってみれば、それまではせいぜい数十万円とか、数百万円の足し算の世界です。ところが、いざVCという金銭単位の違う参加者の登場によって、ここから先は掛け算、しかも結果が何十億円、ひょっとしたら何百億円という単位で差がつくかもしれないということになるのです。そんな状況に至ったときに、『譲れる』『譲れない』の許容範囲が、実はお互いとても小さかったり、開きがあったりしたことに気がつきます。
具体的には、例えば出資者が2人いて、資本金300万円の会社を設立したとします。もともとの出資金がAさん200万円とBさん100万円と仮定すると、そのままの比率で会社が成長した場合、例えば将来的にはAさんは200億円の資産を手にし、Bさんは100億円というように、始めの100万円で100億円の差がつくこともあり得るのです。
これは夢物語の数字ですが、では、下の場合はどうでしょう。とてもリアルですよね。
スタート ゴール!
Aさん 200万円 Aさん1億8000万円 結構広い家を買って旅行とかも海外に
その差中古車1台分 ===>
Bさん 100万円 Bさん 9000万円 将来のことを考えると、普通の家を買って慎ましく
直接的には、出資比率の調整に関して合意をみることなく、会社は分裂しました。というか、私は会社を離れることにしました。ほかに少し出資をしていた人なども含め、何度も話し合いがもたれましたが、私の不信感はつのるばかりで、溝が埋まることはありませんでした。
ちなみにほかに出資していた人たちも、もともと完全に代取の側の人間でしたので、はなから絶対に不利な状況ではありました。
投稿者 senshu : 08:30 | コメント (0) | トラックバック
出資の額と思惑と
2006年8月10日
この商品の発売後に、前勤社にとって具体的に何があったかと言うと、それまでお話しだけの付き合いがあったVCが、前勤社に対する出資をほぼ決定したのです。担当者がなんとなく話した感じでは、始めに大体6千万円ぐらい!出資するような感じでした。
意外と少ないと思われるかも知れませんが、資本金数百万円の小さな会社にとっては、とても大金です。それはつまり、それまでは『アイデアがあっても、先立つものが無くてなかなかプロジェクトとして実行できなかったこと』が、安心して実行に移せる、とか、『会社の規模が違うために取引のきっかけがつかめなかった企業と付き合うことが出来る』ということを意味します。
と同時に、当面は給料の心配をしなくて済む、という小船から大船に乗り換えたような、生活者としての安堵感を手に入れる事が出来るのです。
また何より、上場企業へ向かうレールに乗る、ということを意味します。投入した資本が1000倍の価値になり、なおもそれを元手に成長したり他の企業を買収したりしていけば、とてつもない速度で会社を大きくすることも出来ます。
しかし良い事ばかりではありません。人間の感情的な部分も強く揺さぶられます。特に、経営者や会社の柱となる人間が複数いて、その人間たちが出資している割合に不満を持っていたり、根本的なところでお互いが信用していなかったりすると、疑心暗鬼的な感情が生まれます。書いててとてもいやな気分になりますが、現実としてあり得るのです。
投稿者 senshu : 08:28 | コメント (0) | トラックバック
ベンチャー企業の評価
2006年8月 9日
ベンチャー企業の評価において面白いところは、それでも、実績になるところです。たとえ、販売成績が目標に及ばなくても、あるいは利益が目標に及ばなくても、もっと言えばそれが赤字であったとしても、『実績』として加点されてしまうのです。
どういうことかというと、例えば電機メーカーが新商品を発売した場合、いくらのコストでいくつ生産して、実売○個だったから利益がX円、というのが社内的にも、世間的にも実績になります。
どんなに内容が面白くても結果芳しくなければ、赤字は赤字、経費倒れ、世の中に受け入れられる商品ではなかった、というマイナス評価になることは確かです。
でも、ベンチャーの場合は必ずしもそうではありません。斬新なことをした、新しい取り組みだった、他社には無い試みだった。そんな理由だけで、評価につながる、はっきり言うと、お金になる場合があるのです。そこが、ベンチャー企業の面白いところでもあり、危いところでもあるのです。
なぜ評価されるのか。それは、お金になるからです。なぜお金になるか。それは正に、資本の原理。あるいは、資本主義の鉄則。『マイナスにならなければ、退場させられない』という謎掛けのような法則の上で、我々のような企業や事業家が踊っているからです。これに関しては、のちに詳しく書こうと思います。
投稿者 senshu : 08:26 | コメント (0) | トラックバック
会社の転機
2006年8月 8日
そんなこんなで、会社を設立してからちょうど1年ほど経ったころ、世の中にあるブームがやってきました。
コンビニの棚に我が物顔で並ぶ、『食玩』の全盛期だったのです。チョコエッグ、タイムスリップグリコという名前でしたら、興味のなかった方でも耳にされたことはありますよね。そうしたスーパーミリオンセラーを記録したモンスター級の商品から、アニメキャラクターや自動車、飛行機のフィギュアや格闘技DVD等を同梱したお菓子が、次から次へと発売されていました。
そんな折、代取の大鳥さんが『ゲーム食玩をやろう』と発案をしたのです。始めのうちは、私はかなり半信半疑で、『またいつもの…』とか思っていたのですが、せっかくだから彼の発想に乗ってみよう思い、会社のプロジェクトになったのです。
彼のつてでゲームメーカーの紹介を受け、また、飛び込みに近い形で食品メーカーと接点を持ち、その両大企業の間でぎりぎりのハンドリングをしながら(これも機会があったらお話しします)、商品化にこぎつけることが出来ました。これが日本初のゲーム食玩となり、コンビニエンスストアに並ぶことになったのです。
売れ行きは、そこそこ。各方面の評価としては、そこそこ売れた、とか、捌けるのに時間が掛かった、とか、期待したほどではなかった、とか、まちまちのお言葉をいただきました。社内的には、目標より遥かに少なかった、というのが実情です。
投稿者 senshu : 08:23 | コメント (0) | トラックバック
意味があって幅の広い仕事
2006年8月 7日
私が前に参加していた会社、仮に「前勤社」とします。前勤社は、いわゆるIT系ベンチャーの中でも、ゲームや携帯電話コンテンツなどを得意とする会社でした。その上、堅いシステム開発も守備範囲でしたので、企業や役所の広報コンテンツなどを手がけていました。単に堅いシステム開発だけではなく、また、遊びのゲームだけではない両方が扱えるメリットは、結構大きなものがあるのです。
例えばあるキャンペーンを展開するとき、単にユーザーが遊ぶだけのゲームを公開するよりも、そのユーザーがゲームの中でとる行動が、ユーザーの実際の消費行動を分析したり、集計したりできる機能を持ったゲームのほうが、一過性のキャンペーンだけではない価値があります。
◆ユーザー側とクライアント側ではまったく違う趣旨のシステム
ユーザー ---> : 一見 |システム内 |マーケティング:
ユーザー ---> : ゲーム | データ |ハウスリスト :--->クライアント
ユーザー ---> : コンテンツ|集計/レポート|イベント運営 :
企業にとっては、広報と同時に『ユーザーの意見や志向』が吸い上げらます。単に楽しいだけのキャンペーンではなく、宣伝と同時に次の商品やサービスの開発に活かせる情報が収集、分析できるというメリットがあります。これを武器に、各方面の制作を受注していました。開発コストも、私自身が開発の大半をこなせるため、“ディレクションだけで開発は社外”の会社よりも、かなり利益率の高い仕事ができます。
常勤は、役員が2人で、一人は私、もう一人が代表取締役で、仮に「大鳥さん」としておきます。あとは、必要に応じて手伝ってくれる方が周りに数名、という感じでした。
前勤社のもう一人の経営者、大鳥さんはもともと大手ゲームメーカー出身で、大ヒットシリーズの企画開発を手がけたこともあり、ゲーム業界ではそこそこの有名人でした。そんなつてもあり、ゲームに関しても割りと開発しやすい環境にあったわけです。
このままうまく回れば、会社を発展させていくことが出来るだろうと思った矢先、ある企画を引き金として、徐々に会社は、何かが変わっていきました。
投稿者 senshu : 13:16 | コメント (0) | トラックバック
起業と楽しい経営のブログスタート(笑)
2006年8月 6日
こんにちは、有限会社タスクインタラクティブの代表、千秋と申します。
このたび林さんのサイト上でブログを書かせていただくことになりました。何でIT系企業の経営者が?と思われるかもしれませんが、その話は追々書こうと思います。
これを読まれている方は、おそらく起業に興味のある方か、あるいは起業者のサポートをしようとか、なんとなく将来独立したいと考えている方だと思います。
このブログでは、起業して、
・事業をはじめるにはどんなハードルがあるのか、とか、
・友人や知人と一緒に事務所や会社を始める場合の注意点はどんなことか、
などの起業にまつわる話しから、
・少し事業が起動に乗ってきたときの、銀行から上手に融資を受ける方法 や、
・こんな投資家には気をつけろ、
などの話などなど、事業を始めて運営していくにあたっての、注意点などを書いて行こうと思っています。
多くの話は、私の経験や、私の周辺で起こった話に基づいていますので、生の情報ばかりです。時には、生々しすぎる話も出てきますが、夢と表裏一体にある現実も、少し垣間見れるかもしれません。
はじめに、これを読まれている方にとって、とても興味があるだろうと思われる話しを。
皆さんは、せっかく事業を始めるんだから、将来的には上場を目指してみたいと思われたことはありませんか?
夢のような話に聞こえるかもしれませんが、実際、私の周りには上場を目指している会社は沢山ありますし、すでにVC(ベンチャーキャピタル)とパートナーシップを組み、上場のレールに乗っている会社もあります。
私は、というと、以前に参加していた会社がある商品を成功させ、上場のレールに乗る、という時に、もう一人の経営者と決別し、結局一人で今の会社を立ち上げなおした、という経緯があります。どういう商品が成功したか、そして何が原因で別れることになったのか、さらに、そのあとの顛末は、というエピソードを、自己紹介代わりにお話ししようと思います。


