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日当5000円

2008年6月 4日

行政書士会の話題の続きです。

神奈川県行政書士会の駄目さ加減を良くあらわしているひとつのエピソードをご紹介します。
多分読み終えるとぐったりすると思いますが。。


神奈川県行政書士会では、会の仕事に参加すると、日当5000円が支給されます。2時間程度の委員会でも5000円、一日仕事の相談会などでも5000円です。
普通、自営業者の1日1人あたりの売り上げの設定は大体4万円~8万円です。ですので、これは日当というより、会員の責務として会の業務をこなしたお疲れ様代、あるいは車代のようなものです。


私は以前、役員に頼まれるままに複数の委員会をかけ持ちしており、毎月の日当の合計が3~5万円になることもありました。その引き換えに、自分の業務の時間を削っていたのです。

ある年、広報部の事業の一環として、『行政書士フェスタ』というイベントの開催を企画し、実際に開催にこぎつけたことがあります。
イベントは、その取材映像がメディアに取り上げられることにより、掛けた費用の何倍もの広告効果を得ることが出来ます。それが年に1回定着すれば、定期的なマスメディアへの露出が確保できると考えたからです。

3年目にはキー局で、という計画で動き出し、実行委員を組織し、それこそ週一ぐらいのペースで会議を開き、準備を進めていました。設営はイベント会社を通すより安く、会場は放っておいても人の集まる横浜みなとみらいの赤レンガ倉庫前で、華やかさを出すために横浜マリノスと横浜フリューゲルス(当時)のショップを出展してもらって、さらに地元企業にブースを出してもらい。。。

初年度にしては、順調に準備を進めました。
会の規定上、会議には日当が出るのですが、フットボールチーム、地元企業への営業や打ち合わせは無償でした。それでも、成功に向けて準備を進めていました。


そんな時、一部の会員から強力な批判がありました。
いわく、やつら(イベントの実行委員達)は、日当がほしくてあんなことしている。


打ち合わせのために時間を掛けて集まって、何時間も打ち合わせて、日当5000円です。それまでも日当の対象にならない時間も相当使っていましたから、まさかそんなもののために批判されるとは思ってもいませんでした。しかし、広報部長と、実行委員長の自分の判断で、実行委員全員に了承を取り、その後の日当は会に請求しないことにしました。5000円程度で、という言い方は良くないですが、そんなことで非難を受けるぐらいなら、要らない、ということになったのです。

ですので、準備の後半からイベント当日に掛けて実行委員はみんな無報酬で働きました。でも、いまだにそのイベントは批判の対象になります。

1回目は2回目のパンフレットや営業用の写真を撮る為に、2回目は実績を持って周囲を巻き込むために、3回目以降はメディアに取り上げられ、効果的な広報活動を行なうために、という考え方を理解してくれる人は、行政書士会には皆無でした。

いまでも、規模を縮小して広報部が行なっていると聞きますが、残念ながら趣旨が変わってしまいました。
イベントはやることに意義があるのではなく、限られたコストで話題を作り、その何倍もの広告効果を得ることに意義があります。それは最後まで理解を得ることは出来ませんでした。

さて、日当5000円の話に戻ります。

現在、神奈川県行政書士会では、『日当5000円がほしくて会の活動をしている人』と『日当5000円もらっている人を妬んで批判している人』が会の中で大きな声を出しています。
本当に、どうしてしまったのかという感じです。


こういう話題を書くと、稼げれば偉いのか、とか、5000円ほしい人を馬鹿にするのか、という批判を頂くことがあります。
そんなことを言いたいわけではありません。


少なくとも、他の企業の手助けをすることを生業にしている行政書士は、他の企業の持っている経済的価値観と同等以上の感覚を持ち合わせていなければなりません。そうでなければ、求められる価値のある仕事を提供できないからです。

例えば行政書士が業務を受けて、20万円の報酬を得るのであれば、少なくともその会社の社長さんの手を、2日~4日あけてあげて、社長さんには本業で収益を上げていただかなくてはならないのです。そこに、1日5000円という価値観を持ち込まれてしまうと、クライアントさんは困ってしまうのです。
しかも、自分から『先生』を自負するのであれば、その価値をなお高める必要があります。

もちろん、多くの行政書士、会の活動を支える会員はそんなことはありません。
でも、残念ながら行政書士会では1日5000円の価値が幅を利かせています。
なぜなら、彼らのほうが声が大きく、文句を言い続ける時間を持ち合わせているからです。


いま、行政書士会が抱える惨状のひとつは、この価値観に覆われていることです。


続きます。

投稿者 senshu : 2008年6月 4日 18:48



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