TI千秋の未来永劫適正価格で囲い込み
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嘘で嘘は固められない

2008年8月26日

 
前回はクロージングの中に生まれてしまう、不信感について書きましたが、
今回はもっとストレートに、『嘘』について書きたいと思います。
 
 
 
タスクインタラクティブは公式サイトを運営していますので、ずいぶんと営業の
電話が掛かってきます。
いわく、アフィリエイトの代理店だ、モバイルに特化した広告のご紹介だ、
というものです。
 
 
私は、とりあえず一旦電話で説明を聞き、その方にお会いする価値があると判断
すれば、事務所までご足労頂き、そうでない場合は、電話の時点でお断りしています。
相手を選別するというと、ずいぶんえらそうに聞こえますが、不要な場合はきっぱり
お断りするほうが、お互い時間もお金も無駄にせずに済みます。
 
 
先日、その電話で『嘘』をついて営業をしに来た人がいました。
広告の営業でしたが、電話での説明と、事務所に来られてからの説明がまったく
違いました。
そのときは努めて冷静に、嘘をついて会うことはお互いに無駄であるから、
このようなことはやめたほうがいい、と伝え、お引取りいただきました。
 
 
 
さて、ビジネスをしていく上で、どうも嘘を付いてしまう人がいます。
この場合の嘘のほとんどは、
 
・自分を実態以上に良く見せようとつく嘘
・自分に利益を誘導しようとつく嘘
 
がほとんどだと思います。
微妙なのが、
 
・出来ると言った事が結果的に出来なかったという嘘
 
これは、前記の2つの嘘に分類されるのか、あるいは結果的に不幸だっただけなのか、
その判断は難しいところです。
ただ、それも繰り返されれば、周囲からは前記2つの嘘のどちらかに属するものを
繰り返し言う人、という判断をされます。
 
 
 
私は、出来るだけ、嘘をつかないでおこうと思っています。
それは自分が善人だと言いたいわけではなく、『嘘』のもつある『性質』を
とても恐れているからです。
 
 
『嘘』には、あるひとつの性質があると思っています。
 
 
それは、『枝分かれする』という性質です。
 
 
嘘は、なぜか枝分かれします。
事実はひとつであり、それを見る角度により受ける印象は違っても、
関わる立場により善悪が違い、また向き合う側面から受ける影響が違っても、
事実そのものはひとつであるといえます。
 
 
でも、『嘘』はひとつであってはくれません。必ず、枝分かれするのです。
 
 
例えば映画のセットは、表から見ると、立派な建物でも、裏から見ると張りぼてです。
これは、見る人の視点を完全にコントロールできるから可能です。
 
もし、その張りぼてを使い、これが自分の城だ、と誰かに自慢していたらどうでしょう。
その人間の腕をつかんで、その人一人の視点をコントロールすることは可能です。
でも、たまたま反対側から来た人間がいたとします。その人が見るのはベニヤの板です。
 
 
 
このとき、その自慢をしていた人のついた嘘は、二つに枝分かれします。
仮に、先に張りぼてを表から見せられていた人をAとして、その人に対する説明を a とします。
後から裏を見てしまった人をBとして、その人に対する説明をbとします。
 
 
A.張りぼてを本物だと思っていたヒトには、その嘘の認識を続けてもらわなければなりません。
 aこれは本物のお城です。
B.張りぼてのベニヤを見てしまったヒトには別の嘘をつかなければなりません。
 例えばb-1 裏側はいま作るところだったんだ、といって、裏側も張りぼてを張る
    b-2 彼には張りぼての説明をしているんだ、といって、自分の行為をごまかす。
などです。
 
 
aと、b-1の嘘を突き通せれば、まだそれほど枝分かれも大きく乖離せずにいます。
ここに、たまたまスカイダイビングか何かで、上空から見てきてしまった人が登場したら
厄介です。
なにせ、表と裏が張りぼてのベニヤと、そのベニヤを見させられている人を見てしまっている
わけですから、これを取り繕う嘘には念が入ります。
 
C.上空から見たヒトには、もう同じ嘘は通じない
 c-1 彼らに張りぼての何たるかを教えていたんだ
 c-2 Aが張りぼてを使ってBをだまそうとしている。私は間に挟まれて困っていたんだ。
 
 
ここまで来ると、つき始めた嘘が早々に破綻するのが目に見えてきます。
あとできることといえば、せいぜい各人に対しての嘘がばれないように、嘘に嘘を塗り固め
続けることぐらいです。
 
 
Aが、『あの窓を開けてくれ』といえば、
 a-2 あの窓のある部屋は完全空調になっていて窓は開かないようになっています。
Aがさらに『ではその空調設備を見せてくれ』と言えば、
 a-3 空調は高度に制御されたコントロールルームにあるから一般にはお見せできないのです。
などと、どんどん嘘をつき続けます。
この、一人に対する『嘘』ですらだまし続けるのは危ういバランスを保ち続け、さらに話が
大きくなり続けてしまうのに、それが枝分かれして各関係者に対して同じ対応をしなければ
ならなくなると、まず続けるのは無理になります。
 
 
また、嘘をつき続ける限り、今度は自分が誰に対してどんな嘘をついており、
誰と誰に説明したことを突き合わされると嘘がばれるか、に神経を使い、
それを阻止し続ける必要に迫られます。
 
この場合、AとBが簡単に話をする程度でしたら、まあまあばれずに済むかもしれません。
しかしAとC、あるいはBとCが出会ってしまうと、大変にまずいことになります。
 
 
 
結局、嘘を嘘で塗り固めると言うのは、無理が出てきて続かないのです。
だから、長い目でみて商売をしようと考えているのなら、極力嘘はつかないことです。
 
嘘をつき始めると、常に場所を変え、商売する相手を変え続けなければならなくなります。
もう一歩進んでしまい、詐欺を働く人は、その対象を次々と変えていきます。
成れの果ては、架空請求のように、大量の『嘘』を不特定に送りつけるような『仕事』です。
 
 
 
林さんの『解約ドットねっと』に提供した文章の中で、こんな一文を取り上げたことがありました。
「A sucker born every minute.(間抜けな被害者は毎分生まれてくる。)」
http://www.kaiyaku.net/keitai_teguti.htm#step2
当然、信頼関係を築いて長いお付き合いをするような『ビジネス』ではなくなります。
 
 
 
 
で、お決まりのパターンですが。。。
私がちゃんとそれが出来ているか、と聞かれると、やはり
『出来るだけそのように努力している』としかいえないかもしれません。
でも、出来るだけ信頼関係を大切にしながら、一箇所に留まって仕事をしたいと考えているため、
嘘はつかないように気をつけて仕事はしています。
 
 
長くなりましたので、続きは次回にします。
 
 

投稿者 senshu : 2008年8月26日 19:47



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