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具体性にこだわるいくつかの理由(2)
2009年6月21日
若いころというのは(今も若いですが!)、夢や理想を持ち、語りたがるものです。
社会に出てフリーターを経て飛び込んだ行政書士という世界は、若いうちの
“中身の無い理想”を抱え続けさせてくれる最適な場所でした。
法律家と言われたい、人の役に立ちたい、人に頼られたい、社会に貢献したい、
そんな漠然とした理想を抱え、同じ志を持つ同業たちと語り合うのは、なんとも
いえない高揚感のようなものがありました。
しかし、徐々にその理想が理想でしかないことに気がつかされます。
自分たちはそもそも法務省管轄ではないし、法律家ではない。
行政書士という資格は誰もがちょっとほめてくれるけど、仕事にはつながらない。
先生なんていう呼び名は、自分たちが求めるから回りがそう呼んでくれるので
あって、敬意を込めて呼ばれているわけではない。
なにより、資格は取ったけど、人の役に立てるような経験も実力も無い。
行政手続きのマニュアルを見ながら、申請書類の穴埋めをするのが精一杯。
この手間仕事のどこが社会貢献だ?という感じです。
そして、ある人は現実的な経験を積みながら、最初の無垢な理想は捨て、
本当に社会の役に立つ行政書士になっていき、ある人はその理想を捨てきれず
生活もままならず廃業していき、ある人は私のように、実際の行政書士という
業務や生き方は自分には合わないと気がついて転職していきます。
一見、行政書士を長く続けているように見える人でも、実はその軸足の置き方や
業務に対するスタンスは大きく変化させながらも、対外的には行政書士らしさを
装う賢い人もいます。
いずれにせよ、自分の理想があまりに漠然としたものであったと、(明確に認識を
するかしないかは別として)、現状のまずさに気が付き軌道修正をしていきます。
言ってみれば、漠然とした『理想の自分』『人から頼られる自分』『人とは違う自分』
という理想像を壊し、『○○ができる自分』『○○を提供して対価を得られる自分』
『商売上の差別化を図り業務を行う自分』のように、みんな具体化していくのです。
仕事においても、単に『人の役に立つ仕事をしたい』ということが、たとえば
『交通事故被害者が受け取る保険金が少なかったら根拠を示して増額させてあげる』
とか、
『内職商法にひっかかっちゃった主婦のためにお金を取り戻してあげる』などです。
そして、仕事として、自分の生活としてそれを捉えるようになるため、
『人の役に立つ』というのは、『無理なく人の役に立ち続けることができるようになる』
と捉えるようになり、商売として報酬をしっかりと頂戴しながらそれを続けるように
なります。
『人の役に立つ』ことの根拠として、金銭的な自己管理も具体的にできるように
なっていくわけです。
長くなったので続きは次にします。
投稿者 senshu : 2009年6月21日 14:52
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