TI千秋の未来永劫適正価格で囲い込み
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自分の業界の鬱度。継続と転換と。
2009年10月20日
先日人に説明していて鬱になった自分のいる業界、携帯電話コンテンツ業界の
現状と将来を分析してみて、さらに鬱になってみようというシリーズです・・・
なんていうとすごく後ろ向きな感じですが、実際どの業界でも起こりえることで、
成功体験とベクトルの修正の難しさを実感する内容だと思います。
ちなみに、ここで検討するのは『自社案件として行うもの』に限ってです。
すべてのコストを負担し、企画立案から制作、運営までを、自社か、お金を払って
発注する仕事に関してです。
請負仕事については除きます。
さて、現状の前に、もともとあった携帯電話コンテンツ業界のイメージをまとめ
たいと思います。
タスクインタラクティブが『IQ右脳』などを制作していた頃ですね。
あの頃といえば・・・
・携帯が「電話とメールか」ら「情報端末へ」の変革期で、市場が開拓されていく時期。
・アイデア勝負で、面白いものを作れば市場に受け入れられた
・デバイスの性能やソフトウェア容量の制限がかなりあり、リッチなゲームは
作ることが出来なかった。動画や3Dグラフィックなども使えなかった。
逆に言えば、グラフィックなど、見た目は簡易なもので十分だった。
・ゲームはお金を払って遊ぶものだった。
・携帯からのWEBの入り口=公式サイトのメニュー一覧だった。
という、いまにしてみれば本当にいい時期でした。
って、じい様が嘆いているだけに見えますよね。
あの頃はよかった。。。みたいな。
でも、じい様が嘆いているだけではないんですよ。
本当に、ずいぶんと状況が変わりました。
今は、こんな感じです。
・市場が成熟期に入り、市場規模も頭打ちになってきた。
・資本を投じてチームで作るリッチコンテンツが当たり前になってきた。
・同じジャンルでの競合が多く、競争が激しくなった。
・無料のゲームサイトが増え、ライトユーザーや学生がそちらに流れた。
・公式サイトのメニュー一覧は、トップメニューのうちの一項目に過ぎない存在になった。
・上記に伴い、多額の広告費が掛かるようになってきた。
・プラットフォームやソフトウェア言語が多様化し、どれが主流になるか読めなくなった。
・不正が横行し、大きな損害が発生するようになった。
端的に2点だけ、デジタル世界のことを実店舗になぞらえて言うと・・・
○店舗があるメインの大通りが、ある日突然、閑散とした地下街になり、
新しい幹線道路がその上に出来た。
○店舗のすぐ近くに、何でも無料で物を配って人を集める無料配給所のような
ものが沢山出来た。
うーん。。。
今までの自社業務の方向性は、携帯電話サイト、しかも公式課金のサイトで
収益を上げる、というものでした。
でも、その出店場所が、審査さえ通れば大通りに出店し得て、そこで勝負を
すればよかったときと、ほとんど一見さんが通らない地下道に出店することになる
今とでは、まったく予算立ても運営方針も変わります。
しかし、タスクインタラクティブを含め、どうにも以前の成功体験を引きずっている
会社ほど、現状に適応しきれず、苦戦している気がします。
人通りが少なくなった分、広告を増やせばいいだろう、とか、コンテンツを増やせば
どうにかなるだろう、とか考え、結果コスト倒れになりかねない綱渡りをし勝ちです。
もし、これが実の店舗を構える商売であれば、自分が主要道路に出店して
いたのに、近くに国道が出来て店の前は誰も通らなくなった時点で、業態から
収支計画まですべて見直さなければならないはずです。
その上、すぐそばに自分のところの商品と似たような商品を無料で配る
お店が次から次へと出来るような尋常じゃない状況になったらなおさらです。
業界の中にいて、すでに一定のベクトルで仕事をしていると、これほどの
変化の中でも、それに気が付かず、どうにか現在の方向性を何らかの
方法で継続しようとしてしまいます。
例えば広告を沢山打ったり。
でもそれは、当初の事業計画とはまったく違う、極端な方針転換です。
なのですが、すでに動いている事業をどうにかしようとするあまり、つじつま
あわせに必死になってしまい、環境に依存する業態の破綻から目をそらして
しまいがちです。
長くなったので、続きは次に書きます。
投稿者 senshu : 2009年10月20日 00:35
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