TI千秋の未来永劫適正価格で囲い込み
前: 数字が教えてくれることと大人のエゴ | TI千秋の未来永劫適正価格で囲い込み | 次: ナッツ禁止令とドラムダイエット
愛されない商売は続けられるか[花畑牧場]
2009年11月28日
やっぱり、というか、なんていうか、花畑牧場のバブルが本格的に
はじけ始めましたね。
先日の沖縄旅行でも、「沖縄限定 黒糖生キャラメル」というのが
花畑牧場の商品として売られていたのですが、一緒においてあった
レギュラーの生キャラメルも含め、興味を持って見ていた人はあまり
いませんでした。
隣にあったロイスの「沖縄限定 黒糖チョコレート」は私も買いましたし、
結構売れていたように思えます。
ここのところ、花畑牧場は数百人規模での解雇や、工場の閉鎖、都内の
店舗の閉鎖など、ひどい凋落ぶりです。
旬が終わった、急激な拡大をしすぎたなど、いろいろな原因はあると
思いますが、一番は、「愛されなかった」ということではないかと
勝手に分析しています。
花畑牧場の経営主体は、実は田中義剛氏ではなく芸能事務所である
というのはよく知られた話ですが、だからこそあれだけのメディア攻勢を
かけることができたわけです。
表の情報とは裏腹に、地元ではトラブルが多かったり、生キャラメルも
ホエー豚も実は他人のアイデアの盗用であったことが、徐々に知られる
ようになりました。
同時に、品薄にして単に飢餓感を煽るだけではなく、高いコーヒーを
飲めばいくつまで購入できるなど、理不尽とも思える販売の仕方が、
反感を買うようになっていました。
日本人は従順だといわれますが、屈服させられることへの本能的な
嫌悪感は、やはりあります。
「これを売ってほしければ○○を買え」という抱き合わせ商売は、
一時的には売り上げを伸ばしますが、購入者の心理に、とても暗い
引っかかりを残します。
これは値段が高い、安いではなく、理不尽さやそれを受け入れさせられ、
屈服させられたことへの嫌悪感や憎悪へつながります。
実際には、屈服とか憎悪とかのような強い言葉を使うほどのことでは
無く、本人にも気づかないほど些細なことかもしれませんが、その些細な
悪感情が、リピートを躊躇させる大きなハードルになったりすると
思うんです。
失ったのはリピーターだけではありません。
生キャラメルは、レシピサイトをみながら、私も家で作ってみたり
していますが、これがとてもおいしいんですよね。
誰でも簡単に、牛乳とパックの生クリームと蜂蜜と砂糖さえあれば、同じ
ようなものができてしまいます。
こうなると、「一度食べてみよう」と思っていた人まで、わざわざ買わなく
なります。
本当に自分で作るかどうかは別として、元々どうしても必要な訳でもなく、
話題になってるから機会があったら食べてみようと考えている人であれば、
「買う」というお金を失う決断をしなければならない消費行動に対して、
「ま、自分で作れるらしいから、わざわざ買わなくてもいいか」という
ブレーキというか、否定要因になります。
結局は、そのまま興味が失せて、買いもしないし、作りもしないでしょう
けど、世の中においしいものは無数にあるわけですから、それが自然な
流れというものではないかなと思います。
もしも、理不尽さや嫌悪感を与えることなく、もっと静かに、実直に
商売をしてたら、もっと長く親しまれ、愛される商品であり、企業に
育っていたかもしれません。
もちろんこれほど一気にブレイクすることは無かったかもしれませんが、
そっぽを向かれたりすることは無かったんじゃないかなぁと思ったり
します。
いまさら、いくつでも買えますよ、買ってくださいと言われたところで、
「もう、いいよ」と言われてしまうのではないかなと。
ところで、ご紹介した生キャラメルの作り方サイト、是非ごらんになって
みて、挑戦してみてください。
火加減さえ強すぎ無ければ、約1時間で、ほぼ誰でもおいしい生キャラメル
を作ることができます。
しかも、何回かに分けて取り出せば、キャラメルクリーム、生キャラメル、
普通のキャラメルと、1回で作ることができます。
本当においしいですよ。
投稿者 senshu : 2009年11月28日 14:43
このエントリーのトラックバックURL:
http://hayakei.jp/mt/mt-tb.cgi/477


